「スマホアプリ版での配信に慣れてきたから、そろそろPCで本格的な配信に挑戦したい」「Webカメラやゲーム画面を使ったクオリティの高い配信を目指したい」というSHOWROOMライバーの方にとって、OBS Studioは強力な選択肢になります。ただし、初めて触る方にとってはサービス選択・ストリームキー・ビットレート・エンコーダなど、見慣れない設定項目が多く、つまずきやすいポイントでもあります。
この記事では、OBS Studio最新版(version 26.0以降)でSHOWROOM配信を行うための設定手順を、実際の流れに沿って整理します。サービス選択からアクセスキー取得、出力・音声・映像の各メニューでの推奨値、Webカメラ・画像・ウィンドウキャプチャの3パターンのソース設定までを順を追って解説します。
さらに、簡単な手順で推奨設定を一括適用できる「SHOWROOM_OBS_profile」の導入方法、配信が開始されないときのリフレッシュ操作、配信を正しく停止する手順までカバーします。読み終えるころには、OBSを使った安定配信の土台が整っているはずです。
OBSでSHOWROOM配信を始める前の準備
OBSを使った配信を始める前に、以下の準備を済ませておきます。1つ目はSHOWROOMへの会員登録、2つ目は配信ルームの開設、3つ目はOBS Studio最新版のインストールです。
OBSはOBS Project公式サイトから無料でダウンロードできます。最新版(version 26.0以降)では配信サービスの選択肢に「SHOWROOM」が標準で追加されており、以前のように「カスタムサーバ」を選んでURLを手入力する必要はありません。
SHOWROOMの始め方を会員登録から初期設定まで詳しく解説した記事で詳しく解説しています。
OBSを起動すると「自動構成ウィザード」が表示されることがありますが、こちらは実行せずに閉じることをおすすめします。SHOWROOM側で推奨される設定をマニュアルで入れていくほうが、後のトラブル対応がしやすくなります。
アクセスキーの取得
OBSの設定に入る前に、SHOWROOMで配信ルーム画面を開いておきます。「外部エンコーダ設定」ダイアログの「OBS」タブに、アクセスキーが表示されています。
このアクセスキーは、OBS側で「ストリームキー」として入力するため、コピーして手元に控えておきます。
アクセスキーは「リフレッシュ」ボタンで再発行でき、セキュリティの観点からも定期的にリフレッシュすることが推奨されています。
OBSの配信設定(サービス・ストリームキー)
OBSを起動したら、画面右下の「設定」ボタンをクリックし、「配信」メニューを開きます。以下のように設定します。
- サービス:SHOWROOM
- サーバー:Default
- ストリームキー:SHOWROOMで取得したアクセスキーを貼り付け
サービスでSHOWROOMを選ぶことで、推奨されるエンコーダ設定の一部が自動で適用されます。ストリームキーは他人と共有しないようご注意ください。
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Amazonで見てみる出力・音声・映像の推奨設定
「出力」メニューを開き、出力モードを「詳細」に切り替えます。配信タブで以下のように設定します。
- 音声トラック:1
- エンコーダ:x264
- 出力をリスケールする:無効
- レート制御:CBR
- ビットレート:5000Kbps
- カスタムバッファサイズを使用:チェックなし
- キーフレーム間隔:2s
- CPU使用のプリセット:変更不要(環境に応じて調整)
- プロファイル:baseline
- チューン:zerolatency
- x264オプション:入力不要
x264以外のエンコーダ(ハードウェアエンコーダなど)を使う場合は、安定性を高めるためBフレームを0(無効)に設定するのがおすすめです。CPU使用率が常時高い状態だと映像のカクつきや遅延が発生しやすいため、配信中のCPU負荷も確認しながら調整してください。
音声タブでは「音声ビットレート:96」をすべてのトラックに設定します。「映像」メニューでは、基本(キャンバス)解像度・出力(スケーリング)解像度ともに1920×1080、FPS共通値を30に設定するのが推奨値です。
PCの画面解像度に合わせて1280×720など16:9の比率にスケールダウンすることも可能です。
配信したいソースを追加する3パターン
OBSでは、配信に映したい映像を「ソース」として追加することで、Webカメラ映像・静止画・特定アプリのウィンドウなどを切り替えながら配信できます。SHOWROOM配信で使われるパターンは大きく3つあります。
Webカメラを使って配信する場合
「ソース」内の「+」ボタンをクリックし、「映像キャプチャデバイス」を選択します。新規キャプチャデバイスの名前を「Webカメラ」などわかりやすい名称に変更し、「デバイス」の項目で使用するカメラを選択します。
画像を指定し音声のみの配信をする場合
「ソース」の「+」ボタンから「画像」を選び、PC内に保存されている画像ファイルを「参照」ボタンで指定します。SHOWROOMのラジオ配信モードと同様に、声だけで配信したい場面で活用できます。
ウィンドウキャプチャで配信する場合
ゲーム画面や特定アプリの操作画面を配信したい場合は、「ソース」の「+」ボタンから「ウィンドウキャプチャ」を選択します。あらかじめキャプチャ対象のアプリを起動したうえで、表示される選択リストから対象ウィンドウを選びます。
アプリの仕様によってはキャプチャできないものもあるため、配信前にプレビューで確認しておくのがおすすめです。
ソースを追加したら、画面右下をドラッグして映像が画面いっぱいに広がるよう調整します。
SHOWROOM_OBS_profile(公式推奨プロファイル)の導入
設定項目を1つずつ手入力するのが難しい場合は、SHOWROOMが配布している公式推奨プロファイル「SHOWROOM_OBS_profile」を利用する方法もあります。プロファイルを読み込むだけで、SHOWROOMが推奨する設定がOBSに自動で適用されます。
導入手順は以下のとおりです。
- SHOWROOM公式サイトから「SHOWROOM_OBS_profile.zip」をダウンロード
- ダウンロードしたzipファイルを解凍
- OBSのメニューから「プロファイル」→「インポート」を選択し、解凍したフォルダを指定
- メニューの「プロファイル」に「SHOWROOM」が追加されるので、こちらを選択
プロファイル適用時に「配信が途切れる」「映像の乱れが生じる」などの事象が起きた場合は、同梱されている「SHOWROOM_Low」プロファイルに切り替えると安定する場合があります。これらの事象は、通信環境の不安定さやPCのCPU・メモリ使用率が常時100%に近い状態など、お手元の環境側の要因が多いため、あわせてご確認ください。
なお、2026年2月13日より新しいプロファイルに差し替えられているため、それ以前のプロファイルを使っている方は最新版を再ダウンロードしておくと安心です。
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Amazonで見てみる配信開始の手順
設定が完了したら、いよいよ配信開始です。OBSのプレビュー画面で映像が想定どおりに表示されていることを確認し、画面右下の「配信開始」ボタンをクリックします。
映像が配信ルーム枠内に流れることを確認してください。映像が表示されるまでに数十秒かかることがあり、表示されない場合はページのリロードを試すのがおすすめです。
OBSで配信開始したあとは、SHOWROOMの配信ルーム画面で「ライブ開始」をクリックします。この時点で「ON LIVE」状態となり、視聴者の方が閲覧・参加できる状態になります。
配信が開始されないときの対処法
配信開始ボタンを押しても配信が始まらない場合や、SHOWROOM側に映像が表示されない場合は、以下の対処を順に試します。
- OBSを再起動する
- SHOWROOM側でアクセスキーを「リフレッシュ」ボタンで再発行し、新しいキーをOBSのストリームキーに貼り直す
- ページのリロードを数回試す
- 通信環境(Wi-Fi・有線LAN)を見直す
- PCのCPU・メモリ使用率を確認し、不要なアプリを終了させる
アクセスキーをリフレッシュすると、以前のキーは無効化されます。複数台で配信を予定している場合は、リフレッシュ前にどちらで使うキーかを整理しておくと混乱を避けられます。
配信が成功しても視聴者側で映像や音声が出ない問い合わせを受けた場合は、SHOWROOM視聴トラブルで推奨環境や画質、再生エラーの解決法をまとめた記事も視聴者案内に活用できます。
配信を停止するときの正しい手順
配信終了時は、必ず以下の手順を順番に行います。
- OBSの「配信終了」ボタンをクリック
- SHOWROOMの配信ルーム画面で「ライブ終了」をクリック
OBSだけで配信を停止し、SHOWROOM側の「ライブ終了」を押し忘れた場合、視聴者の環境によっては配信が流れ続けて見えてしまうことがあります。終了後は配信ルーム画面が「OFF LIVE」状態になっていることを必ず確認しましょう。
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「OBSの設定をいくら見直しても配信が安定しない」「自分のPCスペックでどこまで攻めた設定にできるかわからない」というケースでは、伴走サポート型の事務所に相談する選択肢があります。EXiSTは沖縄を拠点とするライバー・Vライバー事務所として、機材選定・OBS設定・配信トラブル対応までを実務目線でサポートしています。
Vライバー配信やOBSとの組み合わせに不安がある方は、EXiSTのオーディションから相談が可能です。
まとめ
- OBS Studio最新版ではサービスに「SHOWROOM」を選び、アクセスキーをストリームキーに設定する
- 推奨設定はビットレート5000Kbps・x264・キーフレーム間隔2s・解像度1920×1080
- ソースはWebカメラ・画像・ウィンドウキャプチャの3パターンを使い分けられる
- 「SHOWROOM_OBS_profile」を使えば推奨設定を一括適用できる
- 配信停止時はOBSとSHOWROOMの両方で終了操作を行う